東京盛り場の研究

大量生産の画一的商品を中心に扱う大型量販店や、全国どこに行っても同じメニューが出てくる飲食店チェーンには満足できず・・・


わざわざ小さなブティックやビストロを探し求める人が増えているのも、その結果のひとつです。


このような動向を、ひとことでいうならば、「たまたま店」から「わざわざ店」への重心移動と呼ぶことができるでしょう。


「たまたま店」とは、たまたまその店の前を通りかかったので、ちょっと寄ってみたというような客が多い店です。


駅前デパートや大通りの量販店がこれにあたります。


これに対し、駅から遠かったり、開店時間の長さが短かったりして、かぎかぎその店を目指してやってきた客だけで賑わっているような店が「わざわざ店」です。


「街はずれの店のブーム」も、この「わざわざ店ブーム」の一例といえるでしょう。


もちろん、「わざわざ店」というべき要素を持った店は、街はずれにある店ばかりではありません。


そこで、いま、一番「わざわざ店」が多いといわれる東京・渋谷の街を例にとって、その具体的な展開のようすをながめることにしましょう。