2011年2月アーカイブ

労働者は自分の職が会社の競争力にかかっていることを理解する必要があるのです。


逆に、企業の競争力強化は、従業員の遂行能力の改善、より高い生産性、仕事を完成させる方法の変化に依存します。


ソニー・コーポレーションの副社長は、企業に要求される態度の変化を明確に概説しました。


会社は機械を買うことができても、従業員の献身と意欲を受けるに値するものでなくてはならない、と彼は指摘しています。


また、ソニーの成功のほとんどは労働者志向経営手法によるものであり、従業員にかかる費用を可変費用と考えず固定費用であるとしています。


こうして、あらゆる段階で労働者を教育し、会社の将来の方針についての情報を自由に分かち合うことによるのだ、というのです。


彼は、生産性が効率だけでなく人間性の問題であり、成功はたとえ配当やボーナス、経営者の給与が高くついたとしても、従業員の献身と人間志向の経営に依存しているのだと結論しています。


・・・このことがほとんどのアメリカ企業の、経営形態の根本的な変革に必要なのです。


組合は個別企業の運命に関わらなくてはならないし、変革の産婆とならねばなりません。


また自分のメンパーの訓練・再訓練、新技術や近代的生産技術の導入・・・


そして、労働ルール制度の今日的見直し、参加経営プロセスの導入に積極的に深く関わっていかねばなりません。

日産に勤めるテネシー州の人々は日本にいる彼らの相棒と匹敵する生産性と品質基準を達成しています。


ホンダ・ナブ・アメリカの役員は、オハイオ州マリースビル工場の品質の高さは進んだオートメーション技術によるものではなく、この工場は業界中ロボット化がいちばん遅れています。


お互いいっしょに、また経営者とともに働くホンダ「同志」・・・


従業員はそう呼んでいます。


この情熱によるものだ、としているのです。


ホンダ・オブ・アメリカの社長は、マリースビル工場の品質がホンダの日本の工場を実際に超えていることに満足しています。


モトローラがクエーザー・カラーテレビ部を日本の松下に1974年に売り払ったとき、保証期間中の修理のコストは年に1600万ドルを超えていました。


新しい参加経営手法で、同じ従業員と同じ工場管理者を使って、松下は「やりなおし」(ダメな仕事のやりなおし)率を70パーセントから2パーセントに引き下げることができたのです。


そのため工場の生産性は3年足らずで倍以上になりました。


明らかな恩恵があるにもかかわらず、参加経営は従業員・企業・組合がいっしょに働くことについて何らかの態度変更をしないかぎりアメリカに広く行きわたるようにはみえません。