ラシトンの実験は敵対の伝統を絶つことのむずかしさを浮き彫りにしました。
しかし、一方でフォード・モーターの従業員取り込みプログラムが、このことの突破は可能であり、従業員、雇用主、組合が協力すれば大変な利益があることを示したのです。
自由参加でUAWが強く支持するこのプログラムは、フォードの91ケ所の工場・倉庫のうちの86ケ所で2万人以上の労働者を含んでいます。
この目的は、より良い、より競争力のある車を作るフォードの努力に、より多くの労働者の参加を促すことです。
プログラムの援助のもとに、監督者や興味をもった労働者が毎週集まり、仕事のスケジュールや設備更新、生産フロー、品質管理などの問題を話し合います。
従来の交渉項目である賃金や便益は話し合いで禁じられている唯一の話題です。
生産のオートメ化や、競争的挑戦をするのに必要なその他の変化を遂げるための全般的努力の一部として、フォードは全労働者の雇用保証を行っています。
品質管理を促進するために、何かまずいことがあるとき労働者は組立てラインを止めることを許されています。
・・・これに対し、従業員と組合は生産チームなどの新しい労働構造を受け入れ、厳格な労働ルールを廃止しました。
その結果、会社は特定の工場での仕事の区分を24種から14種に整理統合できるようになりました。
こういう協力は成功するのです。