相模湾ができたのはいつごろだったのだろうか。
その誕生は、南の海から北上してきた伊豆半島が、丹沢山地に衝突した、およそ一〇〇万~七〇万年前のことである。
それ以前の、およそ二〇〇万年前、丹沢と伊豆の間は海峡になっており、遠州灘を北東に流れる黒潮がこの海峡を通過して、丹沢の南東山麓を洗い、南関東へ達していた。
丹沢山地は、まだ現在ほど高い山ではなく、関東山地に続く山地となっていた。
厚木付近から愛川町中津、相模原市神沢にかけては、単調な砂浜海岸が形成され、そこにはベンケイガイ、ダイニチフミガイ、サブスウチキサゴなどの静岡県掛川地方で知られる暖流系の貝類が分布していて、それらは現在、中津層群から化石で見つかる。
伊豆半島の衝突によって、半島の東側に相模湾、西側に駿河湾ができ、最初の相模湾は丹沢山地の前面にまで広がる大きな湾だった。