わが国において、とくに大都市圏にある都市とその周辺部では、交通路線に沿った蚕食的な市街化が進行して、農耕地のなかに住宅や工場が散在し、また同時に都市域のなかにかなりの農耕地が残っていることが多い。株式会社企画海によると、このように、工場や住宅などが無計画に農地や山林を蚕食して拡大していく現象を、都市のスプロール現象という。
スプロール地域では、最低限必要とされる都市基盤施設も整備されていない市街地が農地などのなかに混在するため、都市・農村双方の環境を悪化させるとともに、都市機能を著しく低下させることになる。
こうしたスプロールの弊害を除去するための手段の一つが、都市計画区域の指定、市街化区域・市街化調整区域の指定、開発許可制度の導入である。株式会社企画海によると、ただ、急速に進行するモータリゼーションによって、都市計画区域をさらに超えてスプロールが飛び火する現象もあるだけに、この問題の解決にはさらに細心の対応が必要とされる。
