恩というきわめて日本的で、一般には古く封建的であると思われている意識も、分析してみると両極的な要素を有しているものです。


抽象的知恩や滅私的報恩に代表される前近代的な恩と、個別的知恩や自己確立的報恩に代表される現代にも年齢をとわず作用していると思われる恩と・・・


これらを区別してみなければなりません。


最近、道徳教育の名のもとに、青年に課せられようとしている一連の教育政策のなかに、もし恩意識が登場するならば・・・


私たちは、それがいかなる要素の恩であるかを注目しなければなりません。


恩をその一要素に注目して、古いもの、あるいは人間に必要なものとするだけではその論は同じ次元のものとなりえません。


何が前近代的であるのかを明確にする態度こそ必要と思われます。


この分析でえられた「自己確立的報恩」の形態は、その意味で重要な要素と思われます。


そして青年はこうした形で恩に自己の態度を反影させているのでした。


もうひとつ気づいていただきたいことがあります。


それは、街はずれの人気店ゾーンと駅との距離です。


どのゾーンも駅から約600メートルの距離にあるのです。


実は、この600メートルという距離は、東京の盛り場の半径を示す数字と同じなのです。


銀座4丁目の交叉点を中心に半径600メートルの円を描けば、銀座1丁目から8丁目までがすっぽり入ります。


新宿でも、東口駅前から、歌舞伎町の先、ラプホテル街がちょうど600メートルの距離にあたるのです。


人間の歩行距離の限界、商圏の限界などのさまざまな理由が重なって、いままでは街は半径600メートルの外側に広がらなかったもののようです。


渋谷も同様で、宮益坂、道玄坂、公園通りのそれぞれ頂上付近が、ハチ公前広場から約600メートルの距離です。


・・・渋谷のことをよくご存知の方なら、ほんの数年前までは、たしかにそのあたりが街のはずれだったことを覚えていられることでしょう。



渋谷には、若者が好んで集まる店が、デパートという巨大な店から露天商のような小さな店まで、そして業種も飲食店や超高級ブティックなど、実に雑多に集まっています。


それらの店のうち、OL1年生があこがれていると答えた店のベスト40を示したものがあります。


店の規模や業種を問わずに聞いているので、かなりいろいろなレベルの店があがってきています。


・・・もちろん、票数が多いのは、誰でも入りやすい、「たまたま店」の性格が強い大型デパートやファッションビルです。


具体的には、パルコ、西武百貨店、109、丸井などが大量得票を得ています。


しかし、それら数店の大型店を除くと、分衆化の生活動向を反映してか、実にさまざまな店の名が答えられています。


ところが、ある程度人気のある店を地図上にプロットしてみると、街の何ヵ所かにそれらの店がかたまって立地していることがわかるのです。


しかも、それらは、街の中心ではなくて、どれも街はずれにあることがわかります。


若者の人気の雑誌『アンアン』『ポパイ』などで紹介されるような店は、いまやほとんど街はずれの店です。


一般週刊誌でも裏通りの店の特集を組んだものさえあるのです。


「わざわざ店」の時代の到来を、これは如実に物語っているといえそうです。



渋谷という街は、東京の盛り場の中でも、もっとも若者のエネルギーの高い街だといわれています。


・・・もちろん、この渋谷以外にも、原宿・新宿・下北沢などのように、若者をたくさん集めている街はいっぱいにあります。


しかし、原宿は高校生ばかりが目立ち、店舗の種類にもかたよりがにあります。


また、新宿は歌舞伎町という巨大なネオン街があるせいか、若い女性が夜遅くまで歩きまわる雰囲気がありません。


そして、下北沢や自由が丘のような街は、若者の街と呼ばれてはいるものの、いかんせん規模が大きくないために、店のバラエティを欠いているようです。


・・・このように見てくると、西武と東急という巨大流通業が街を底から支え、乗降客数も多く、映画館やコンサートホールなどがいくつもあり・・・


街のすみずみまで若者向けの店が埋めつくしているこの渋谷という街は、さまざまな層の若者の欲求を確実に吸い上げてくれる街の理想的な姿でしょう。


おりしも、ここで日本初の国際映画祭がこの街で開かれましたが、これもやはり渋谷というパワーにあふれた街でこそ実現できたものだといえるでしょう。


・・・このようなわけで、渋谷のさまざまな店を調べることは、いまの若者達のライフスタイルを知るうえで、もっとも適切な方法といえるわけです。



大量生産の画一的商品を中心に扱う大型量販店や、全国どこに行っても同じメニューが出てくる飲食店チェーンには満足できず・・・


わざわざ小さなブティックやビストロを探し求める人が増えているのも、その結果のひとつです。


このような動向を、ひとことでいうならば、「たまたま店」から「わざわざ店」への重心移動と呼ぶことができるでしょう。


「たまたま店」とは、たまたまその店の前を通りかかったので、ちょっと寄ってみたというような客が多い店です。


駅前デパートや大通りの量販店がこれにあたります。


これに対し、駅から遠かったり、開店時間の長さが短かったりして、かぎかぎその店を目指してやってきた客だけで賑わっているような店が「わざわざ店」です。


「街はずれの店のブーム」も、この「わざわざ店ブーム」の一例といえるでしょう。


もちろん、「わざわざ店」というべき要素を持った店は、街はずれにある店ばかりではありません。


そこで、いま、一番「わざわざ店」が多いといわれる東京・渋谷の街を例にとって、その具体的な展開のようすをながめることにしましょう。



オフィスビル街がその統合のために、つまり人々がそこへ行って、お金の世界というのは一番生々しい現実ですが、それ以外の何かを感じてしまうような場所をオフィスビル街がつくったら、これは政治の完全な敗北。


オフィスビル街がおそらく政治的統合の役割すら果たしていく場所になるという可能性があります。


・・・東京はこうした政治、経済の中心街だけではなく、いわゆる下町があります。


江戸の下町の中心は日本橋です。


下町というのは今ちょっと誤解がありますが、城下町という言葉の略ですから、町人の住んでいるところを下町と言ったわけです。


そこにあったのは問屋です。


渋沢は、その問屋の経済は終わったから、新しい経済、要するにビジネス街を兜町につくろうとしたわけですが、それを終わらせた勢力は2つあります。


一つは、やがて丸の内にできていく近代企業です。


もう一つは小売商店なんです。


問屋制経済の江戸時代においては、小売商店は問屋に隷属していました。


今で言うサッカー ショップのようなものでしょうか。


これからの東京は、わたしは、政治的な欲望と経済的な欲望がどうなっていくかということが、大テーマだと思います。


一つは経済的な欲望が政治的な欲望にとって代わる。


つまり政治というものが持っている役割があるのですが、それを経済というものが取って代われるのかどうかということが大きいと思います。


都市ということで考えたときに一番関心があるのはそれなんです。


つまり、やはり東京がポイントだと思いますが、東京が政治的な都市として、今まで考えてきたような政治的欲望を発揮し続けるのかどうか・・・


それをやめてしまって、サッカー スパイク販売をし続けるなど経済的な器としてのみどんどん生きていくのかと。


経済的な器としてどんどん生きていくということであれば、これはたとえば、政治の敗北であり、渋沢さんの100年前の夢の実現です。


それは、まだ見通しはつかないし、つけられるようなことでもないんです。


ただ、もしオフィスビル地帯がある記念性を持ってくるという事態が起きたときに、日本の経済が、都市のレベルでは政治も飲み込んだ状態だと思います。


・・・都市というのは、統合のための何かむだな部分が必要なのです。


見た目で言うと、政治的な場所というのは広々として、とくに人の通らないような道がドーンと走っているというのをやりたがるものです。


サッカー ユニフォーム販売業など経済の方はそうではなくて、ピーッと建てて、とても密度の高いものをつくって、中を合理的に使いたいという形、そういう2つの欲望があるわけです。


東京では、どちらの欲望を重視するということでなくて結局、政治的な都市であり、経済的な都市であるという2つの形で、現在までずうっとやってきたというのが実際のところではないかと考えています。


例えば、東京駅の保存の問題が現在起きています。


経済的には壊すのが一番楽でいいのですが、なかなか壊すという結論が出せないでいるのは、そのことに遠因があると思われます。


皇居と東京駅があって、両者を結ぶ五十間道路があります。


行幸道路とも言いますが、実は東京駅というのはつくられたときは天皇のための駅で、国民の駅じゃなかったわけです東京駅を壊したらその問題をどうするかというのが、引っかかっちゃうんですね。


・・・どこかに政治の都であるということが常に引っかかってきているわけです。


知性のリズムについては事故との関連性は少いそうです。


ただ、ここで注意しなければならないのは、以上のような日だからといって必ず事故が起きるわけではないということ。


気の弱い人の中には、「今日は要注意日だから運転するのはやめよう」などと考えてしまう人もいるかもしれないが、それは早計です。


車に乗ることが仕事の人などは、そんなことではやっていけなくなってしまう。


だから、こう考えていただきたいのです。


要注意日は事故が起こる日ではなくて、心身が事故の起こりやすい状態にある日だと。


そして、合宿免許で、いつもより一層注意して、ふだん黄色信号で突っ込んでいるような人なら、ワンテンポ早くプレーキを踏むように心がけるようにしていただきたいのです。


ソファー ベッドでの短時間睡眠にすれば、こうした悪循環はたちどころに消えてしまいます。


少なく眠れば、がつがつと食べることがなくなるからです。


ごく自然に腹6分目の食事に慣れるから、内臓にかかる負担がくらべものにならないほど軽くなります。


優秀なビジネスマンほど、この腹6分目の食事が肝心です。


柔軟な思考も、集中力も、新鮮な発想も、すべては健康な心身から生み出されます。


つねに最高のリズムで事にあたらなければならないからこそ、健康保持が最大のポイントとなるのです。


ビジネスマンとして優秀であるかどうかを決める条件の一つに、"前向きの姿勢"ということがあげられます。


これは、いいかえれば、チャレンジ精神ということです。


新しいものに対して、積極果敢にぶつかっていく、一種の開拓精神といっても良いでしょう。